整骨院経営は厳しい?1店舗月30万円の利益を生み出し整骨院経営者が徹底解説
最終更新日:2024年8月6日
目次
整骨院の経営が厳しい・開業しても儲からないと言われる5つの理由
整骨院の経営が厳しい、儲からないと耳にすることが増えていますが、その背景にはいくつかの理由が考えられます。ここでは、整骨院経営が困難を極める5つの主な理由について詳しく解説します。
理由①:整骨院が飽和状態
整骨院の数は年々増加し、現在では市場が飽和状態に達しています。同業者が増えることで、競争が激化し、顧客の獲得がますます困難になっています。特に、都市部では至る所に整骨院が点在し、顧客がどこに行くか選択肢が多くなり、差別化が難しくなっています。
理由②:新規開業数よりも廃業数が多い
統計によれば、新規開業する整骨院の数よりも廃業する数の方が多いという現実があります。これにより、経営が成り立たなくなったり、早期に諦めて廃業を選ぶケースが増えています。資金繰りや運営の難しさが原因となり、多くの整骨院が経営を維持することができない状況です。
理由③:保険請求が厳格化した
整骨院の収入源として重要な保険請求ですが、最近ではその審査が厳しくなり、簡単には受理されなくなりました。これにより、収入が減少し、経営に大きな影響を及ぼしています。特に、施術内容に対する細かい基準が設定されており、これをクリアするのは容易ではありません。
理由④:大手の集客力が強く太刀打ちできない
大手整骨院チェーンが圧倒的な集客力を誇っており、個人経営の整骨院はその影響で顧客を奪われるケースが増えています。広告費用やマーケティングの資金力に差があるため、個人経営の整骨院が同じ土俵で競うことは非常に難しいと言えます。
理由⑤:好立地物件に店舗の空きが回ってこない
整骨院の成功には立地が重要ですが、好立地の物件は人気が高く、空きが出ることはほとんどありません。さらに、好立地で開業しようとすると家賃が高騰し、経営の負担が増加します。このため、多くの整骨院が立地面でのハンデを背負い、顧客の獲得に苦労することになります。
実際に2024年2月に開業した整骨院の収支
整骨院の経営が厳しいと言われている中で、私たちが2024年2月に開業したリアルな数字を共有いたします。
整骨院の詳細としては院長1名、アルバイト1名、場所は中部地方で人口25万人ほどの市区町村になります。
3月 | 7月 | ||
売上 | 店舗 | 693,900円 | 886,100円 |
出張 | 164,500円 | 20,000円 | |
支出 | 固定費 | 442,419円 | 415,849円 |
変動費 | 91,260円 | 85,433円 | |
収支 | 324,721円 | 404,818円 |
1店舗あたり月30万円以上の利益を生み出すことに成功しました。
月30万円の利益を出すために重要視しているデータを4つ紹介していきます。
整骨院の開業を成功させる4つのポイント
ポイント①:次回予約率を90%
次回予約率とは施術終わりに次回の仮予約を取る確率です。
ここで重要なことが仮で良いので日程を切る、ということです。そのためにすべきことが「次回の予約はされていきますか?」と一声かけるだけです。
この次回予約の声かけの有無によってリピート率が30%以上も変わってしまいます。明日からでも取り入れてみましょう。
ポイント②:リピート率を80%にする
次回予約率を90%目指し、リピート率を80%を目指しましょう。
リピート率が低い場合、ほとんどのケースは技術ではなく接客に問題があります。
整骨院のGoogle Mapの口コミを確認すればわかるのですが、悪い口コミの9割は「対応が悪い」「予約したのに入れなかった」「とても無愛想だった」など接客やコミュニケーションについての指摘です。
不快のない接客を心がけるだけで、次回予約率90%を達成していたらリピート率の80%は現実的な数字です。
リピート率が80%を下回っている場合は、技術の見直しよりも不快のない接客ができているか確認しましょう。
ポイント③:紹介率を30%にする
来店するお客様からの紹介率を30%を目指しましょう。
紹介率とはお客様の知人・友人・親族等がお店に来店する確率で、30%を超えると単月の売上が100万円を超えることも可能です。
紹介率を上げるための取り組みとしては3つあります。
- ビジョン・哲学を語る
- ビックリさせる
- 紹介依頼をする
特に重要なのがプライドを捨てて紹介を依頼することです。
専門家であればあるほど「お願い」することができません。ただお願いしないと紹介率の改善はとても難しいです。
プライドを捨てて、頭を下げて紹介のお願いをしましょう。
ポイント④:顧客獲得単価(CPO)が10,000円以内で新規10人を目指す
結論、お客様1人を集客するのに10,000円以内であれば取り組む価値が非常に高いです。
メニュー単価が6,000円、リピート率80%、紹介率30%の数字を出すことができれば、1人のお客様から発生する売上が31,800円になります。
つまり10,000円の広告費をかけても、発生する売上が31,800円なので21,800円の利益となります。
専門的かつ数字が多くなりわかりづらいですが、「お客様の獲得単価が10,000円以内であれば取り組む価値あり」と覚えておきましょう。
今後の整骨院経営に必要な3つの思考
考え方①:データ思考を取り入れる
分析をおこなう際は必ずデータをもとに取り組みましょう。日本の9割近くの整骨院はデータをとらずに感覚で経営判断を行っています。
感覚で判断する問題は”都合よく解釈してしまう”点にあります。これは「認知バイアス」と呼ばれる人間の脳の癖によって起こるもので、誰しもが避けて通れない無意識に行う癖なのです。
この”都合よい解釈”の問題をなくすためのツールがデータであり、日々のお客様の細かい情報です。
具体的に自社で運営している整骨院で取得しているデータは以下の通りです。
- お客様情報
- お客様1人当たりの年間売上(LTV)
- お客様の流入経路(チャネル)
- 流入経路別のお客様獲得単価(CPO)
- リピート率(2ヶ月以内の来店)
経営の意思決定をする際は必ずデータをもとにおこないましょう。
考え方②:マーケティング思考を取り入れる
商売の基本は「安く仕入れて高く売る」です。
整骨院でいえば、いかに安価な金額でお客様を獲得できるかが重要であり、さらにリピート率や紹介率などお客様一人あたりの売上を増やすための施策が重要です。
多くの整骨院ではどの施策で顧客獲得できたかを一切計算されていないことがほとんどです。
集客の取り組みごとに、お客様の獲得単価はいくらか、いくらの売上に繋がったかを数字で確認し、取り組みを加速・継続・停止のいずれかの判断を正しく取り組む必要があります。
儲かる整骨院を経営する上で、マーケティング思考はとても重要です。
考え方③:サービス思考を取り入れる
多くの整骨院経営者が勘違いしている点が「技術があれば集客ができて売上が増えて経営がうまくいく」と考えていることです。実はお客様の満足度は「技術」ではなく「コミュニケーション」の心地よさと比例します。
整骨院はサービス業であり、技術はサービスの一要素でしかありません。また整骨院が飽和している中で、お客様は「技術はあって当たり前」と考えています。
実際にGoogleの口コミを見てみると、悪い評価の8割から9割は「接客による不満」が原因です。
お客様からすると整骨院はサービス業であり、サービス業の満足度は技術以上にコミュニケーションと比例することが多い、ということを念頭に取り組みましょう。
【まとめ】正しい努力を継続すれば整骨院はまだまだ稼げる
実際に私たちの整骨院でも月30万円の利益を生み出しているほど、まだまだ整骨院は稼ぐことが十分可能です。
ただし一昔前のように「出店すれば稼げる」時代ではなく、経営者目線で整骨院を運営していく必要があります。
この経営者目線の努力をするだけで抜きん出た整骨院になることは実証済みなので、1つずつで良いので取り組んでみてくださいませ。
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情報に価値はない。
正しく大量に実行することに価値がある。
私たちの集客支援の価値は『情報』ではなく『正しい施策をより多く実行する』ことだと考えております。
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