【新規開業】整体院・整骨院・治療院で集客する方法20選!月商100万円を達成するためのロードマップ
2025年12月1日更新
厚生労働省が公表する令和6年生行政報告例(就業医療関係者)の概況によると、2024年12月時点で整骨院は50,924店舗と、コンビニとほぼ同数まで増加しています。すでに競争が激しい市場です。

さらに、2022年時点の50,916店舗 → 50,924店舗という推移を見ると、2年間で増えたのはわずか8院のみです。開業がある一方で、同じ数だけ廃業していることがわかります。つまり、集客できる院だけが残る時代です。
特に開業直後は、技術よりも集客力が売上を左右します。どれだけ施術が優れていても、知られなければ来院にはつながりません。「誰に・何を・どの媒体で伝えるか」を最初に設計することが成功への第一歩です。
執筆者
中澤 寛
大学卒業後、独立して代理店営業をしながらスポーツスクールを5団体まで立ち上げ。その後、スポーツスクール立ち上げの経験を活かしてウェブ集客支援の受託事業を開始。延べ10年で90社のホームページ制作、ランディングページ制作などのクリエイティブからウェブ広告運用、SEOの支援を行う。
【2025年9月現在】最新の集客方法 LLMO(AIO・GEO)対策について
本記事では「LLMO・AIO・GEO」を、広くAIに選ばれるための集客対策として解説します。
2025年以降、検索手段はGoogleだけではありません。chatGPTやGeminiで調べて比較し、院を選ぶ人が急速に増えています。
実際のデータでも、検索行動が変化していることが示されています。
消費者の50%がAI検索を利用 / 44%が主要な情報源として選好
(Half of consumers use AI-powered search today… 44 percent of AI-powered search users say it’s their primary and preferred source of insight)
New front door to the internet: Winning in the age of AI search
ゼロクリック検索が60%に到達 / 80%がAI概要に依存
(Bain finds 60% of searches now terminate without the users clicking through to another website.)
Consumer reliance on AI search results signals new era of marketing
一方で、検索エンジンの影響力がなくなったわけではありません。
Googleは依然シェア90%以上
Search Engine Market Share Worldwide
AIは口コミ・専門性・地域性などの情報を元に、おすすめの院を自動的に提示します。これがLLMO(AI検索対策)です。
まだ対策している整骨院は多くありませんが、今後は来院導線の中心になる可能性があります。開業初期から情報整理を始めておくことで、将来的な指名来院につながります。
ただし、現段階ではLLMOだけで集客が完結する時代ではありません。現実的には、MEO・SEO・SNS・広告・口コミなど、従来の施策が主軸です。
そこで本記事では、短期で効果が出る施策と、指名・リピートが増える長期戦略に分けて整理し、開業から順番に進められる形で解説します。
自社運営の整骨院の集客成功事例
まずは実例です。弊社が運営する整骨院では、開業2年目に広告費ゼロで年商900万円を達成しました。いわゆる「1人整骨院」でも十分に成果を出せるモデルです。
実際の集客内訳は以下の通りです。
| 集客経路 | 月間集客数 |
|---|---|
| MEO | 5〜10名 |
| SEO | 5〜10名 |
| 紹介・口コミ | 10〜20名 |
| リピート来院 | 継続客 82% |
※リピート率は「初回来院から1ヶ月以内に再来院した患者数」で算出しています。
重要なことは、1人整骨院であれば、広告費を使わずにSEO(検索エンジン最適化)とMEO(マップエンジン最適化)で十分に集客できるということです。
整体院・整骨院・治療院の集客に失敗しないための5つのポイント
本題に入る前に、開業直後の院で特に多い「集客が伸びない原因」を先に共有します。
当てはまるものがあれば、集客施策を始める前に改善しておきましょう。
失敗事例①リース契約のホームページを契約してしまう
「初期費用0円」「月額1〜3万円」で提供されるリース型ホームページは、解約してもサイトが残らないケースが多く、費用対効果が合わないことがほとんどです。
また、自由に編集できないため、SEOやMEOにも弱く集客用途としては不向きです。
失敗事例②テンプレートの格安ホームページを選んでしまう
数万円〜10万円以下のテンプレート型サイトは、デザインや構成が同じため差別化ができず、検索にも強くありません。
「名刺代わり」には使えても、集客できるホームページにはなりません。
もし予算がない場合は、ホームページより先にMEOやSNS運用に投資する方が合理的です。
失敗事例③知り合いや友人に相場より安く作ってもらう
ありがちな落とし穴です。知人制作の場合、修正依頼や改善が言いづらく、開業後にサイトを育てられないまま放置されるパターンが非常に多いです。
結果として、安く作ったサイトのまま集客が止まり、作り直しで余計にコストがかかります。
失敗事例④|広告運用を早い段階で始めてしまう
開業直後にWeb広告(Google広告やInstagram広告)を始めても、口コミ・評価・信頼性がない状態では費用が無駄になりがちです。
まずは土台(MEO・SEO・口コミ)→広告の順番が正解です。
失敗事例⑤集客施策を単発で終わらせてしまう
「投稿しても反応がない」「対策しても効果が出ない」など、短期で判断しやめてしまうケースです。
集客は積み上げ型です。継続・改善・検証の3つが揃って初めて成果が出ます。
特にSEO・MEO・口コミは、長期で安定して集客できる重要な資産になります。
【図解】整体院・整骨院・治療院の集客の全体像

整体院・整骨院・治療院の集客は大きく分けると「オンライン集客」と「オフライン集客」の2種類があります。
開業初期は、すべてを手を出すより費用対効果の高い施策から順番に取り組むことが大切です。
その中でも、まず優先したい施策は次の3つです。
| 優先順位 | 施策 |
|---|---|
| 1位 | MEO対策(Googleマップ) |
| 2位 | SEO対策(ホームページ) |
| 3位 | ウェブ広告(Google / Meta) |
【1位】無料で最も即効性が高い「MEO対策」
MEO対策は、Googleマップや検索結果の地図枠に表示される仕組みを最適化する方法です。
特に整骨院など地域密着型ビジネスでは、検索より先に地図で探すユーザーが多く、集客効果が高い施策です。
※「月額◯万円」の代行提案はよくありますが、基本的に自分で運用できる内容です。まずは自院で設定しましょう。
【2位】競合が多い今こそ差がつく「SEO対策」
SEO対策は、Google検索で上位表示されるための施策です。
「地域名 + 症状名(例:桐生市 肩こり)」など、検索意図が明確なキーワードでの上位表示を目指します。
SEOは即効性こそありませんが、検索流入・信頼性・リピート導線の3つを同時に作れるため、中長期の安定集客に欠かせない施策です。
【3位】翌日から効果が期待できる「ウェブ広告」
Google広告やMeta広告(Instagram / Facebook)は、狙ったユーザーに直接アプローチできる点が強みです。
開業初月や認知が低い段階では、広告で来院数を安定させる活用方法も有効です。
ただし、広告だけに頼ると「費用依存型の集客」になるため、広告は一時的な加速装置として運用し、最終的にはSEO・MEOで organic(自然流入)比率を高めていくことが理想です。
オンラインで集客する方法
オンライン集客は大きく分けて5つあります。
MEO / SEO / 広告 / ポータルサイト / SNS
それぞれ成果までのスピードや費用が違うため、目的に合わせて使い分けることが大切です。
【MEO対策】Googleマップから集客する
MEO対策は、Googleマップや検索画面の「地図枠」で上位表示させる集客方法です。
「整骨院 近く」「肩こり 治療 ○○市」など、来院意欲の高いユーザーに強い施策です。
設定は無料ででき、一度整えば継続的な来院につながります。
| 登録できる主要サービス | |
|---|---|
| Yahoo!プレイス | https://yplace.yahoo.co.jp/ |
【SEO対策】検索結果から集客する
SEO対策は、Google検索で上位に表示させる方法です。
「地域名 × 症状名」(例:桐生市 交通事故施術)など、ユーザーが困っている内容を記事で解決できれば、検索から安定して集客できます。
信頼性・認知・リピート導線を同時に作れるため、MEOと並ぶ基盤施策です。
【LLMO(AIO)対策】AI検索でおすすめされる
LLMO(Large Language Model Optimization)は、AI検索で選ばれるための対策です。
chatGPT、Geminiなどで「おすすめの整骨院」として名前が出るよう情報を整理します。
まだ競合が少ないため、今始めれば先行者優位を取れます。
【広告運用】すぐ結果が欲しい時に使う
Google広告やMeta広告(Instagram / Facebook)は、最短で翌日から予約につながる施策です。
開業直後や認知がない段階では有効ですが、継続すると費用依存になるため、「加速装置」として短期利用がおすすめです。
【ポータルサイト】掲載するだけで露出を増やす
ポータルサイトは、すでに集客基盤があるサービスに掲載し、認知を増やす方法です。
費用はかかりますが、口コミ・露出・予約導線をまとめて作れるのが特徴です。
| サイト名 | 集客効果 | 費用 |
|---|---|---|
| Health More | ◎ | https://health-more.jp/ |
| EPARK接骨・鍼灸 | ◎ | https://karadarefre.jp/ |
| ホットペッパービューティー | 〇 | https://beauty.hotpepper.jp/ |
| しんきゅうコンパス | △ | https://www.shinq-compass.jp/ |
| ジモティー | △ | https://jmty.jp/ |
【SNS運用】相性が合う人だけやる
SNSは効果が出る方と出ない方が極端に分かれます。
投稿が苦ではない・発信が好きという人には向いています。
逆に、ストレスなら無理に取り組む必要はありません。
その場合は、MEO・SEO・広告・口コミ導線を優先しましょう。
オフラインで集客する方法
オンラインだけでなく、地域密着型の整骨院ではオフライン施策も効果があります。
特に開業直後は、「まず存在を知ってもらうこと」が大切です。
代表的な施策は次の6つです。
- 看板・外観整備
- チラシ(ポスティング)
- 新聞折込
- 地域情報誌・フリーペーパー掲載
- のぼり・外装POP
- 店頭ブラックボード・案内看板
どれかひとつではなく、周辺500m圏内に「見かける回数を増やす」仕組みをつくるのがポイントです。
【看板・外観】来院のきっかけをつくる
外観は集客の中で最も影響が大きい要素のひとつです。
垂れ幕・のぼり・ウィンドウサインなどで、何をしている場所かが一目で伝わる状態にしましょう。
通りすがりの人が「何の院か分からない」状態は大きな機会損失です。
【チラシ(ポスティング)】近隣から確実に集める
自宅から徒歩・自転車圏内のユーザーに届けられるため、整骨院とは相性が良い手法です。
内容は、「症状・料金・予約方法」をシンプルにまとめることが重要です。
【新聞折込】高齢層へのアプローチとして有効
新聞購読者が多い地域では、今でも有効な施策です。
特に交通事故施術・保険利用などの訴求と相性が良いです。
【地域情報誌・フリーペーパー】信頼感を得やすい
地域に根付いた媒体に掲載されることで、安心感・信頼感が生まれます。
Webと違い、手元に残るため「保存性」が高いのも特徴です。
【店頭ブラックボード】日替わり広告として活用
「今の悩みに刺さる言葉」を出すことで、立ち止まるきっかけを作れます。
例:
・「肩こりで寝つけない方へ」
・「交通事故後の痛み相談できます」
毎日変える必要はありません。週1〜月2更新で十分反応が変わります。
【のぼり・POP】認知の積み重ねに使う
のぼりはすぐに反応は出ませんが、「あ、ここに整骨院あるんだ」という認知を蓄積できます。
シンプルな言葉を大きく書くのがポイントです。
集客のロードマップ
闇雲に集客施策を進めるのではなく、段階ごとに取り組むことで最短で成果に繋がります。
ここでは、開業1ヶ月〜6ヶ月までにやるべき流れをまとめています。
【初月〜1ヶ月目】MEO対策 + 広告で土台を作る
開業直後は認知が少ないため、「まず見つけてもらうこと」が最優先です。
やることは3つだけ👇
- Googleマップ(MEO)を整える
- 口コミ導線を作る(来院 → QR → レビュー)
- Web広告で最初の予約を流す
MEOは無料ででき、整えるだけで検索画面の上部に表示されます。
広告は一時的な加速装置として使い、来院数を安定させましょう。
成果イメージ:
「院の存在を知ってもらう」「最初の来院数が動き始める」
【2ヶ月〜6ヶ月目】SEOで継続的に集客を増やす
2ヶ月目以降は、検索から安定して来院が入る仕組みを育てていきます。
やること👇
- ホームページに症状ページを追加
- 地域 × 症状でSEO記事を作成
- アクセス分析→改善を繰り返す
SEOはすぐ結果は出ませんが、半年〜1年で「広告なしでも予約が入る状態」になります。
成果イメージ:
「検索→比較→来院→リピート」の流れが完成し、月ごとの予約が安定し始める。
整体院・整骨院・治療院の集客に活用できる補助金
整体院・整骨院・治療院では集客や広告制作、設備導入に使える補助金が多数あります。代表例は以下の通りです。
【活用できる主な補助金】
- 小規模事業者持続化補助金
- IT導入補助金
- ものづくり補助金(製品開発・設備投資向け)
- 事業再構築補助金(事業転換・新規事業向け)
ただし、「使える補助金がある=簡単に申請できる」ではありません。 申請書作成、対象経費の確認、事前準備、採択後の実績報告など、工程が多く時間がかかります。
そこで本記事では、1人運営の治療院でも申請しやすく、集客・広告に直接活用しやすい補助金を 厳選して紹介します。
補助金①|小規模事業者持続化補助金
整体院の補助金活用で最も代表的なのが持続化補助金です。
ホームページ制作、チラシ、看板、動画広告、SNS広告など「集客につながる費用」が対象になるため、整体院とは非常に相性が良い補助金です。
| 補助金額 | 最大50万円〜200万円(申請内容により変動) |
|---|---|
| 補助率 | 経費の2/3(制度により変動あり) |
| 使える主な経費 | ホームページ制作、MEO対策、広告、チラシ、看板、動画制作など |
採択率も比較的高く、「広告費の負担を減らして集客を加速したい治療院」に最適です。
補助金②|市区町村の販路拡大・創業補助金
次に活用しやすいのが、自治体独自の販路拡大・創業補助金です。
多くの場合、申請書は1〜2枚程度・30分で書けるケースもあり、採択されやすいのが特徴です。 対象経費は自治体によって異なりますが、以下が定番です。
- チラシ制作・折込広告
- ホームページ修正・追加制作
- SNS広告・Google広告
- 動画制作・予約システム導入
「まず補助金を試したい」「申請が難しいのはイヤ」という整体院には特におすすめです。
補助金③|IT導入補助金
MEO対策、予約システム、オンライン診療サービス、公式サイト制作など、ITツール導入を支援する補助金です。
| 補助金額 | 最大5万円~450万円 |
|---|---|
| 補助率 | 1/2〜3/4 |
| 対象例 | 予約管理システム、LINE予約機能、公式サイト制作、CRMツールなど |
「予約の手間を減らしたい」「リピート率を上げたい」「オンライン予約を導入したい」という治療院に最適です。
整体院・整骨院・治療院の集客まとめ
整体院・整骨院・治療院の集客は、MEO・SEO・LLMO(AI検索対策)を中心に、必要に応じて広告やオフライン施策を組み合わせることで安定します。
特に開業初期は、「まず見つけてもらうこと」が最優先です。Googleマップ・ホームページ・口コミ導線を整えるだけでも、集客効率は大きく変わります。
また、補助金を活用すれば、ホームページや広告費を抑えながら集客基盤を整えることができます。大切なのは、単発で終わらせず、数字を見ながら改善を続けることです。
「誰に・何を・どう届けるか」を軸に、最適な施策から順番に進めていきましょう。
全50項目を
無料診断!
情報に価値はない。
正しく大量に実行することに価値がある。
私たちの集客支援の価値は『情報』ではなく『正しい施策をより多く実行する』ことだと考えております。
そのため月間40万PVある上場企業のホームページの運営経験をもとに全50項目の無料診断結果をお伝えいたします!少しでも整骨院・整体院様の集客にお役立てたら幸いです。
無料診断一部紹介
- Google Search Consoleによるアクセス解析
- Google Analyticsによるアクセス解析
- Microsoft Clarityによるユーザー行動解析
- The W3C Markup Validationによるコーディング解析
- PageSpeed Insightsによるパフォーマンス解析
- Ahrefsによる被リンク獲得解析