整骨院・整体院のMEO対策【完全攻略マニュアル付】

整骨院・整体のMEO対策は「情報網羅性」と「情報鮮度」が重要です。実際に月4名の集客を実現する店舗のデータも大公開し、MEO対策の重要性から基本編・応用編にわけて解説していきます。

最終更新日:2024年9月19日

山本 亮介(やまもと りょうすけ)

執筆者

クリニックマーケティング 代表

山本 亮介(やまもと りょうすけ)

横浜国立大学卒業後、靴磨きとファイナンシャルプランナーとしての事業を経て、プルデンシャル生命保険で2年間営業を経験。広告代理店を経たのち、大手メディア事業会社の2つの事業のメディア責任者として事業を見ながらインハウス広告運用担当として従事。デジタルマーケティング、メディアプランニング、SEO、広告運用の専門知識を使い、事業成長をサポートいたします。

整骨院・整体のWeb集客で最も優先順位が高いのがMEO対策

整骨院・整体のWeb集客の方法は5つに分類されます。この中で短期間で成果が出て費用対効果が高い集客方法がMEO対策です。

理由①Web集客で短期間で費用対効果が最も良い

以下の表は整骨院・整体のWeb集客方法の5つを「集客力・難易度・即効性・費用対効果」の4つの軸で評価した表です。

長期的に考えるとホームページを活用したSEO対策が最も費用対効果が高いのですが、難易度と即効性の観点から、自身で運用できるものはMEO対策のみとなります。

理由②検索結果でGoogleマップが高くなった

「三鷹 整骨院」というキーワードの検索結果を見て分かる通り、Googleマップの結果が画面全体に表示されております。

この通り、「地域 整骨院」のキーワードで検索すると、Googleマップの検索結果の方が優遇されていることから、Googleが今後もGoogleマップの結果を重要視していることがわかります。

店舗系は軒並み同様の現象が起きているため、今後もMEO対策は整骨院・整体院のWeb集客で重要な施策になります。

理由③お客様の検索行動でGoogleマップが増えた

一昔前までは整骨院・整体のお店情報はGoogleで検索してGoogleマップで道を調べる、という検索行動でしたが、昨今はGoogleマップ上でお店を調べる、という検索行動が一般的になりました。

理由は「Googleマップの使いやすさ」と「Googleマップの口コミが信用できる」という背景から、Googleマップ上で検索する人が増えたためです。

特に食べログ「評価3.6以上はお金を払っている人」という情報が世に出回ったあたりから、ユーザーが食べログではなくGoogleマップで調べるようになり、その行動が他の店舗ビジネスでも派生した、という背景があります。

実際のGoogleマップとホームページのアクセス数

実際に自身の店舗の数字を公開してしまうと、ホームページの集客(SEO)は二次曲線のように4ヶ月目あたりから急激にアクセス数が増えているのに対し、MEOは初月からアクセス数が高く、以降も同じような数字となっています。

このように、SEO対策は難易度が高く時間がかかるが最終的な費用対効果は高い、MEO対策は短期間で誰でも成果が出せる、というのが特徴的です。

以上の理由から、MEO対策は費用対効果という点でも、また時代背景からも、最初に注力すべき集客方法となります。

そして本題のMEO対策の根幹となるGoogleマップの検索結果の仕組みについて解説していきます。

Googleマップの検索結果の仕組み

Googleマップの検索結果の正式名称は「ローカル検索結果」であり、Googleは「関連性・距離・視認性の高さ」の3つで評価していると公表しています。

関連性

関連性とは、検索語句とローカル ビジネス プロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます。

距離

距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。

視認性の高さ

視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。

ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。

ヒント: Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません。検索アルゴリズムの詳細は、すべてのユーザーにとって可能な限り公平なランキング システムを構築するために機密情報となっています。

引用元:ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み – Google

MEO対策とは

MEO対策とはMap Engine Optimizationの略で、「Googleマップの検索結果の最適化」という意味であり、Googleマップの検索結果で上位に表示させる取り組みをMEO対策と呼びます。

MEO対策は大きく「情報網羅性」と「運用頻度」が検索結果に大きく影響します。

MEO対策①情報網羅性

MEO対策で最初の取り組みが、全ての入力できる項目に対し、正確な情報を全て登録するところから始まります。

具体的な取り組みとして、「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」で以下の6つについて言及しています。

  1. 詳細なデータを入力する
  2. ビジネスのオーナー確認を行う
  3. 営業時間の情報を正確に保つ
  4. クチコミの管理と返信を行う
  5. 写真を追加する
  6. 店舗の商品を追加する

厄介な点は、入力項目が突然追加されたり削除されたりする点です。

定期的にGoogleビジネスプロフィールを確認すると、入力項目が増えたり減ったりしています。Google側がより最適な検索結果を出すために日々改修を行っているため、このように突然の仕様変更が多々起きます。

そのため、一度登録したからといって放置するのではなく、最低でも月に1回程度は入力の抜け漏れがないか確認しましょう。

MEO対策②運用頻度

Googleは昨今、検索結果の順位を決める仕組み(アルゴリズム)の中で「フレッシュネスアルゴリズム」を重要視しています。これは「検索順位の決定要因の一つとして、情報の鮮度を重視するGoogleのアルゴリズム」です。

SEOの領域でいわれていることですが、MEOでも同様に検索結果の順位に影響を及ぼします。

特にYMYL領域と呼ばれるお金や健康など人生に大きな影響を及ぼすカテゴリーの領域はフレッシュネスアルゴリズムが重要視されており、Googleマップの検索結果でも同様に情報を更新しているかどうかが検索結果に大きく影響を及ぼします。

具体的には最低でも1週間に1回程度は更新をしてください。可能であれば3日に1回程度は更新した方が成果が出ます。

以上が基本的なMEO対策でしたが、次は競合から一歩抜きん出る「MEO対策応用編」について解説します。

【応用編】競合整骨院と差を生むMEO対策

Googleマップの検索結果のランキングの中で多くの整骨院・整体が対策できていないのが「視認性の高さ」です。

これは「サイテーションと呼ばれる状態で、多くのサイトで紹介されている整骨院は、きっと良い整骨院だ、という考え方から検索順位のランキングで上位表示されるのです。

参考文献として多くの本に取り上げられている本は良書だ、という考え方がイメージしやすいかと思います。

このサイテーションの対策としては、無料で整骨院の店舗情報を登録できるサイトに掲載する作業が最も効果的です。

具体的なサイトを一部添付しておきますので、面倒でもぜひ登録してください。

サイテーション対策リスト〜SNS編〜

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Tiktok

サイテーション対策リスト〜マップ編〜

  • Apple Maps
  • Bing Maps
  • Yahoo プレイス

サイテーション対策リスト〜ポータルサイト編〜

  • e-shops
  • お店自慢
  • ヘルモア
  • びらくネット
  • オトコロドットコム
  • e-治療ネット
  • 整体ナビ
  • EveryTown
  • YAPPY PLACE
  • 街のお店情報
  • タウンファン
  • 整体ナビ

絶対NG!整骨院のMEO対策の注意点

Googleビジネスプロフィールにはガイドラインが存在し、やってはいけないことが明記されています。

その中でも、特にガイドライン違反として頻繁に目にする注意点を2つご紹介します。

注意点①割引やクーポンを配る代わりに口コミを依頼する

割引やクーポンを提供する代わりに口コミを依頼する行為は絶対に辞めましょう。

理由は2つあり、1つ目はGoogleのガイドラインで禁止されているから、2つ目は日本の行政法でも禁止されているからです。

理由①Googleのガイドライン違反に該当するため

1つ目のGoogleのガイドラインでは、企業がクーポンや割引券などを提供する代わりに口コミを投稿する行為は禁止および制限されているコンテンツとして明記されています。

企業が提供するインセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)が誘因となって投稿されているコンテンツ。

引用元:禁止および制限されているコンテンツ – Google

実際に、2024年にGoogleは公式見解として「2023年に1億7000万件以上を超えるレビューを削除しました。」と発表しております。

Thanks to our evolving machine learning algorithms, we blocked or removed over 170 million policy-violating reviews from 2023 — over 45% more than in 2022. More than 12 million fake business profiles were removed or blocked too.

引用元:How machine learning keeps contributed content helpful – Google

投稿が削除されるだけであれば

理由②日本の行政法違反に該当するため

2023年10月に景品表示法のステマ規が施工されました。これは口コミが消費者の購買行動に大きく影響するようになった時代背景から、消費者を騙すような口コミが増え、消費者庁に多くの相談が押し寄せたことが背景としてあります。

[参考] 令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。 – 消費者庁

ステマ規制に該当する行為として、クーポンや割引券を付与して口コミを書いてもらうことはもちろんのこと、無料提供による口コミもステマ規制の対象となります。

口コミが全て行政処分の対象になるわけではなく、「PRです」など明記していないステマが問題ということです。

また、ステマ規制の特徴は口コミを書いた本人ではなく事業者が罰則の対象となるということです。

まだ施工されてから日が浅いため、行政処分を受けた事業所はないですが、今後のために何かしらの金銭や無償提供、クーポン発行などによる口コミ依頼は避けましょう。

注意点②ビジネス名に店舗名以外を入力する

ビジネス名に「〇〇整骨院 マッサージ・整体・交通事故治療」など、MEO対策として店舗名以外の情報を盛り込んでいる店舗を見かけますが、これはGoogleが公式にガイドライン違反として定めていますので辞めましょう。

ビジネス名に不要な情報を含めることはできません。含めると、ビジネス プロフィールが停止される場合があります。

引用元: Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン – Google

アカウントが停止してしまった場合の対処法

一昔前は、アカウントが停止され審査を請求し、不承認となった場合はほとんど復旧することは不可能でした。

しかし、2024年3月頃からプロセスが大幅に変更となり、ガイドライン違反の内容が明記されるようになったこと、さらに「拒否された再審査請求の追加審査リクエスト」が可能となりました。

手順としては以下の流れとなります。

STEP1:ガイドライン違反を修正する

Googleビジネスプロフィールのガイドラインに違反して停止・無効された場合、Googleから「ビジネスプロフィールが停止されました」あるいは「ビジネスプロフィールが無効になりました」という件名でメールが届きます。

そのメールの本文にアカウントが停止した理由が記載されていますので、「Googleに掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン」と照らし合わせながらガイドライン違反となる箇所を修正してください。

STEP2:再審査請求を行う

ガイドラインに遵守する形で修正を加えたら、Googleに対して「Google ビジネス プロフィールの再審査請求」を行いましょう。

再審査請求実行時に「営業の証拠書類」が必要となりますので、営業許可証や住所や店舗名が記載されている公的料金の支払い明細などを準備しておきましょう。

STEP3:審査結果を確認する

再審査請求を実行後は、再審査請求ツール上で進捗状況を確認できます。5つのステータスのいずれかが表示されます。

  1. 送信済み
  2. 承認済み
  3. 不承認
  4. 再審査を請求できません
  5. 再審査請求可能

審査結果は、実行してから数日〜1ヶ月以内にメールで届きます。

不承認の場合、「再審査請求可能」の場合は、再度ガイドラインを確認して修正しましょう。

修正後、「拒否された再審査請求の追加審査をリクエスト」から追加審査を行い、審査結果を待ちましょう。

「再審査を請求できません」だった場合はアカウントを諦めるしかありません。相当な悪質なガイドライン違反のケースで、私自身はまだ経験したことがありません。

【無料配布】月3名集客する整骨院のMEO対策マニュアル

「概要は理解したんだけど、具体的なMEO対策のマニュアルが欲しい〜!」という整骨院様に「月3名集客する整骨院のMEO対策マニュアル」を無料配布しております。

クリマケのLINE公式アカウントから「MEO対策マニュアル希望」とメッセージいただければ配布いたします。

ただし、同業他社は整骨院様でないお問い合わせも多いため、配布時は以下の情報も合わせてお送りください。

  1. 店舗名
  2. URL(なければ住所)

ぜひ、MEO対策マニュアルを手順通りに進めて月3名の集客を実現してくださいませ。

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情報に価値はない。
正しく大量に実行することに価値がある。

私たちの集客支援の価値は『情報』ではなく『正しい施策をより多く実行する』ことだと考えております。
そのため月間40万PVある上場企業のホームページの運営経験をもとに全50項目の無料診断結果をお伝えいたします!少しでも整骨院・整体院様の集客にお役立てたら幸いです。

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